リスニング学習のひとつである英語の聞き流しは効果があるのでしょうか。効果の実態と効果を高める方法を解説します。
英語の聞き流しは意味がないという説もあります。実際のところ、単純に英語を聞き流しているだけでは英語力がアップするとはいえません。英語の音声を流していても、音楽のようにただのBGMになっていると、何もインプットされないのです。
しかし、ポイントを押さえて聞き流しをすれば、英語の聞き流しで英語力を高めることはできます。
音楽もただ聞いているだけでは覚えられませんが「歌詞を覚えよう」「歌えるようになろう」と意識して聞いていれば、聞いているだけで歌えるようになるはずです。それと同じように、英語の聞き流しも「単語を聞き取ろう」「英語のリズムを覚えよう」という意識を持てば、英語力アップにつながります。
では、英語の聞き流しを効果的に行うためには、どのように取り組めばいいのでしょうか。聞き流しをする際のおすすめの方法を紹介します。
英語の聞き流しをしていても、単語の意味や文法がわからなければ、何をいっているのか理解できないはずです。他の学習と並行させることで、聞き流しの学習効果がアップします。単語学習や英文法の学習をしてしっかりインプットした上で、聞き流しを取り入れてみてください。
難しい単語や速すぎる音声スピードでは、何も聞き取ることができません。聞き流しの効果を高めるためには、自分のレベルに合った英語音声を使うことが大切です。音声のスピードが速すぎる場合は、スピードを落としてみるといいでしょう。まだ英語をしっかり聞き取れないなら、海外の子ども向け映画やアニメを教材にするのもおすすめです。
聞き流しを始めたばかりの頃は、すべての英語を理解することは難しいかもしれません。慣れていないうちは、聞き流しながら知らない英単語やフレーズを拾うという目標を作るのがおすすめです。新しく学んだ英単語やフレーズは、後から意味を調べてインプットしましょう。
長時間英語の聞き流しをしても、ずっと集中することは不可能です。自分で時間を決めてその時間だけは集中して英語を聞く習慣をつけましょう。5分でも10分でも構いません。時々長時間聞き流すよりも、毎日少しでも英語に触れる方が英語力がアップしやすくなります。
英語の基礎がない状態でただ英語を聞き流すだけでは、BGMのようになってしまい、新しい単語を覚えることも意味を理解することもできません。聞き流しを取り入れるなら、他のインプット学習と組み合わせるようにしましょう。また、長時間ダラダラ聞くよりも短時間で集中した方が効果が得やすいです。