英語の語彙力を測るときは、知っている単語の数だけを見るより、読める、聞ける、話せる、書けるのどこで使えるかまで見たほうが実力をつかみやすくなります。
単語帳では分かるのに会話で出てこない、英文を読めば意味は取れるのに自分では使えない。そうした差は、英語学習ではよく起こります。語彙力を測るなら、覚えた量だけでなく、使える場面まで確認することが大切です。
この記事では、英語の語彙力を測るときの見方と、学習に生かしやすい確認方法を紹介します。
英語の語彙力は、知っている単語数だけで判断すると実際の力とのズレが出やすくなります。
語彙力というと、何語知っているかを思い浮かべる人が多いかもしれません。確かに単語数は、英語力を知る一つの目安になります。ただ、単語の日本語訳を見て分かることと、その単語を会話や文章で使えることは同じではありません。
たとえば「apply」という単語を見て「申し込む」と分かっても、「apply for a job」「apply to a school」のように自然な形で使えるかは別の話です。意味だけを知っている単語は、読解では役立っても、話す場面ではすぐに出てこないことがあります。
語彙力を測るときは、単語数だけでなく、意味が分かるか、文の中で理解できるか、自分で使えるかを分けて見ると、今の課題が見えやすくなります。
英語で役立つ語彙力は、知っている単語を必要な場面で引き出せるかで変わります。
単語テストで正解できる語が多くても、実際の会話や作文で使えなければ、英語を使う場面では物足りなさが残ります。語彙を増やす目的は、単語を覚えることそのものではなく、読んだり聞いたり話したりする中で意味を扱えるようになることです。
使える単語を増やすには、意味だけでなく、よく一緒に使われる語や文の形も見ておく必要があります。「make a decision」「take a break」「be interested in」のように、まとまりで覚えておくと、話すときや書くときに出しやすくなります。
語彙力を測るときも、単語だけを見て意味を答える方法に加えて、例文の中で意味を取れるか、自分で短い文を作れるかまで確認すると、使える語彙の量が分かりやすくなります。
読めば分かる語彙と、会話で使える語彙には差があります。
英文を読んで意味が分かる単語でも、話すときにはすぐに出てこないことがあります。これは、理解するための語彙と、使うための語彙が別の形で身についているためです。
理解できる語彙は、英文や音声の中で出会ったときに意味が分かる語です。話せる語彙は、自分の考えを伝えるときに選んで使える語です。英語を読む時間が多い人は前者が増えやすく、会話練習をしている人は後者が育ちやすくなります。
語彙力を測るなら、見て分かるかだけでなく、英語で質問されたときにその単語を使って返せるかも確認しましょう。分かる語を使える語に変えることが、会話力を伸ばすうえで大切です。
語彙力は、読む、聞く、話す、書くのどの技能で見るかによって評価が変わります。
読解では、文脈から意味を推測できれば内容を追えることがあります。リスニングでは、知っている単語でも音がつながったり弱く読まれたりすると聞き取れないことがあります。スピーキングでは、意味を知っているだけでは足りず、瞬時に言葉を選ぶ力が必要になります。
ライティングでは、語彙の意味に加えて、前置詞や語の組み合わせも問われます。「discuss about」のように、日本語の感覚で余計な語を足してしまうこともあります。単語の意味だけでなく、使い方まで確認することで、書く力にもつながります。
語彙力を測るときは、ひとつのテスト結果だけで判断しないほうが安心です。読む力を見たいのか、会話で使える語を増やしたいのか、試験対策として語彙を確認したいのかによって、測り方を変える必要があります。
語彙力は、同じ方法で定期的に測ると変化が分かりやすくなります。
一度だけテストを受けても、その日の体調や出題範囲によって結果が変わることがあります。月に1回、または学習の区切りごとに同じ形式で確認すると、語彙が増えているのか、同じ範囲でつまずいているのかを見やすくなります。
測り方は、単語テスト、オンラインの語彙診断、読解問題、英作文、会話練習の録音などがあります。大切なのは、毎回違う方法にしすぎないことです。条件をそろえると、前回との違いを比べやすくなります。
結果を記録するときは、点数だけでなく、間違えた単語の種類も残しておきましょう。動詞でつまずきやすい、前置詞の組み合わせが苦手、抽象語が覚えにくいなど、次に学ぶべき語彙が見えてきます。
語彙力の測り方を変えると、今の学習で足りない部分に気づきやすくなります。
単語帳の確認だけでは、訳語を覚えているかは分かります。例文を読んで意味を取る確認なら、文脈の中で理解できるかが見えます。英作文やスピーキングで使ってみる確認なら、自分から出せる語彙かどうかが分かります。
英語学習の目的が読解なら、英文の中で語彙を理解できるかを重視するとよいでしょう。会話を伸ばしたいなら、覚えた単語を使って短い返答を作る練習が必要です。資格試験を目指すなら、頻出語や派生語、同義語まで含めて確認すると対策しやすくなります。
語彙力を測ることは、順位や点数を知るためだけではありません。次に何を覚え、どの技能で使えるようにするかを決めるための材料になります。
語彙力を測ると、覚えにくい単語の種類や使いにくい表現が見えてきます。
同じ点数でも、間違え方は人によって違います。名詞は覚えやすいけれど動詞が弱い人もいれば、日常語は分かるのにビジネス表現になると止まる人もいます。抽象的な単語、似た意味の単語、前置詞とセットで使う表現など、苦手が出やすい範囲はさまざまです。
間違えた単語をそのまま一覧にするだけでは、復習が重くなります。意味があいまいだった語、使い方を間違えた語、聞き取れなかった語のように分けると、対策しやすくなります。
たとえば、意味は分かるのに話せない語が多いなら、例文を声に出して練習する方法が合います。聞き取れない語が多いなら、音声付きの素材で発音や音のつながりを確認したほうがよいでしょう。測定結果を分類すれば、語彙学習がただの暗記で終わりにくくなります。
語彙力を見える化すると、覚えた単語と使える単語の差を把握しやすくなります。
英語学習では、伸びている実感が持てない時期があります。語彙は毎日少しずつ増えるため、変化を感じにくいこともあります。だからこそ、テスト結果、読める英文の量、会話で使えた単語、書ける表現を記録しておくと、成長を確認しやすくなります。
記録は細かすぎなくて構いません。覚えた単語数、例文で使えた語、会話で出てこなかった語、次に復習したい語を簡単に残すだけでも役立ちます。数週間たつと、同じ単語で何度も迷っているのか、新しい語が使えるようになっているのかが見えてきます。
見える化した結果は、学習の優先順位を決める手がかりになります。読解で困らない語は復習間隔を空け、会話で出てこない語は短い文で練習するなど、語彙の状態に合わせて学び方を変えられます。
語彙力を測る目的は、単語数を競うことではありません。今の語彙をどこで使えて、どこで使えないのかを知ることです。そこが見えると、英語学習の進め方も具体的になります。
英語の語彙力は、知っている単語数だけでは測れません。意味が分かる語、文の中で理解できる語、会話や作文で使える語は少しずつ違います。語彙力を確認するときは、読む、聞く、話す、書くのどこで使えるかまで見ておくと、今の力をつかみやすくなります。
定期的に測ると、伸びている部分や苦手な語彙の傾向も見えます。単語テストだけでなく、例文での確認、英作文、会話練習の録音なども取り入れると、覚えた語を使える語に変えやすくなります。
独学でも語彙力は測れますが、会話の中でどれくらい単語を使えているかを確認したい場合は、英会話スクールを選ぶ方法もあります。講師とのやり取りを通して、覚えた語彙を実際の会話で試したい方は、スクールのプランも確認してみてください。